コンサルテイングアプローチ③ 組織仕事力
テーマ【各種業務マニュアルづくり】
コンサルテイングテーマのポイント
■マニュアルは教育世代間ギャップの象徴
(仕事は盗んで覚えなさい理論は死語)
若い世代の社員はマニュアル=仕事の基準と考えています。
社員が受けてきた教育の内容や種類、そしてその教え方が飛躍的に従来とは質的向上をしています。
裏を返せば、恵まれた環境で教育を受けてきており、
システム化された教育こそが真の教育とする認識が強いから、マニュアル=資料=仕事の基準となるわけです。
マニュアル=仕事の基準の基本概念は、共有化です。日本でのPC検索機能はヤフーが1996年にスタートさせています。
日常生活で共有する知識を活用して育った世代からすると、マニュアルは資料であり、基準の考えとなるのは当然。
ここに教育の2大スタンスである【教える側】と【教えられる側】のギャップが発生し、
ベテランの上司が若手人材育成で苦悩するわけです。
■業務マニュアルの理解
マニュアルには業務(作業)の手順を指示する指示書と業務を効率化する標準化のツールの側面があります
〇マニュアルは見えるようにする
①仕事の狙い、あるべき姿が見える
②仕事の進め方が見える
③仕事の基準が見える
④仕事の問題点が見える
⑤仕事の成果が見える
業務マニュアルは業務の基本をつくる便利なツールです。
マニュアルを通して業務を標準化することにより、経験の少ない社員であっても十分な仕事ができるようになります
■業務マニュアルの目的・目標を明確にする
目的とは目指すべき方向であり、目標とは達成する水準・基準です
〇目的の大別 ①問題解決タイプ(職場の当面の課題解決の為)
・過去のノウハウだけではなく、目的を達成させる為の改善テーマも織り込んだ内容
・今期の経営方針や業績目標達成のために必要
〇目的の大別 ②ノウハウの集約タイプ【標準化・多能工】
・現状の業務で一番効率よく、品質もよい方法をノウハウをしてまとめていく
・全体のレベルアップを図るために必要
■マニュアルの作成ポイント
①誰が使うのか?・・・誰を対象に作成するのか
②どのような場面で使うのか?・・・マニュアルの活用方法
③内容は解かりやすく作成・・・結論そしてその内容の説明
④利用者のレベル・業務経験に合わせて配慮する・・・専門用語など
⑤曖昧な表現は避ける・・・具体的な表現、数字で表現
■各種業務マニュアルの種類
①現場業務の作業マニュアル
②現場業務の作業に関する知識マニュアル
③人財育成マニュアル
④マネージメントマニュアル
現場で行うコンサルテイング方法
■概要
中小企業の仕事のやり方の特徴に出来る人と出来ない人の差が激しい事があります。
一般的な言葉で言えば、標準化・多能工化ができていない事です。これが進まないのは、仕事の基準がないからです。
その基準とは仕事の種類・手順・達成レベルです。この問題点を解決する方法が各種業務マニュアルです。
実施テーマ | 実施方法 | 関係担当者 |
①各種業務マニュアルの説明 | マイスターが内容骨子を説明 | 経営者、役員、幹部 |
②業務マニュアルの目的・目標の検討、決定 | 業務マニュアルの目的・目標を検討、決定 | 経営者、役員、幹部 |
③マニュアル作成の体制を整える | 部門ごとに責任者・推進担当・作成担当を検討、決定 | 経営者、役員、幹部 |
④現状の仕事の把握と改善分析の検討・決定 | 現在の業務を的確に把握し、課題点や改善方法を見つける (一番出来る人のやり方) | 経営者、役員、幹部、社員 |
⑤作成されたマニュアル叩き台の確認 | 作成されたマニュアル叩き台の確認と修正点フイードバック | 経営者、役員、幹部、社員 |
⑥マニュアルの完成 | マニュアルの完成 | 経営者、役員、幹部、社員 |
⑦マニュアルの運用ルール検討・決定 | 常に正しい事が記載されていることが基本です。常に適切な見直し (更新)方法のルールを決めます | 経営者、役員、幹部、社員 |
⑧マニュアルの周知と徹底 | 完成したマニュアルの説明と活用方法の周知徹底 | 経営者、役員、幹部、社員 |
■進行形式
マイスターが一緒になり、各部門単位で検討し構築していきます
■期間
2ヶ月間
コンサルテイングテーマの効果
■業務マニュアルは業務の基本をつくる便利なツール
■指示・命令がスムーズに流れます
■仕事のスピードが向上します
■業務標準化でチームの問題点発見能力のレベルアップ
■ある一定期間で一定レベルまで成長する確率のアップ