コンサルテイングアプローチ③ 組織仕事力
テーマ【利益を確保する部門間調整機能づくり】


■仕事の基本サイクルとは

会社運営に必要な様々な部門機能の役割と仕事の流れにおける
部門機能の価値と各機能の関連性をお客様を起点として定義づけして、オペレーション化していく事

例えば、
①商品開発…お客様が望む商品の開発 
②製造…お客様が望む商品を適正原価・納期で製造 
③マーケテイング…商品に関わる的確な情報を発信
④販売…関心をもってくださるお客様に販売 
⑤物流…販売した商品をタイムリーにお届け等のオペレーションの流れがあります

この流れを仕事の基本サイクルといいます

■各部門の役割・価値

仕事の基本サイクルに基づいて各部門の役割と価値を定義づけする事により、
各部門の仕事な範囲等が明確になり、組織運営ができやすい環境が整います。


【事例・・・製造部門の役割と価値】
〇役割・・・顧客のニーズに応えるべく努力し、高品質の商品を希望納期までに生産する
〇価値・・・作業工程の短縮改善を行い、技術力の高い信頼性の高い物を低コストで作り上げる

【事例・・・品質保証課の役割と価値】
〇役割・・・品質を向上させ、顧客の信頼に応える
〇価値・・・品質保証体制を確立し、品質上の管理、改善を通して顧客満足を確保する

【事例・・・品質保証課の役割と価値】
〇役割・・・お客様に定期訪問を重ね、情報収集をして、人間関係を構築し、安定した受注確保
〇価値・・・売上・営業利益の確保

■利益がダダ洩れ状態となる組織運営を邪魔する部門間連携の欠如

組織運営体制に本格的に移行する際に間違いなく鬼門になるのが、部門間調整機能です。
会社の成長に従い、まず最初に手をつけるのが部門内での価値判断基準の共通化や業務標準化です。

どうしても部門間調整迄は手が付けられません。
特に成長している会社は部門間調整の機能を発揮しないと一生懸命に働いているわりに利益確保ができません。

特定の個人や部門単独で利益を出す方法から、
全社の総合力で利益を出す方法にレベルアップしないと売上が上がるほど、利益の確保は厳しくなります。

■部門間連携のポイント

各部門の仕事は部門を超えて相互に密接に関連しており、その連携で会社の仕事は成立をしております。
部署間連携ポイントは前工程と後工程をつなぐ為に
必要な【報告事項・約束事項・調整事項】を明確にして工程間をつないでいく事が重要な役割です。

その為には、A部門とB部門の連携ポイントを明確に設定します。
その中身はA部門からB部門への仕事のリクエストを発信する事です。

そうする事で部門間連携のヒューマンエラーが無くなります。
部門間連携の最大間違いは個人間で行う事です。
それを防ぐ為には部門間連携のポイントを仕組化する事です

【事例・・・生産管理部門から商品企画部門への連携ポイント】

〇生産計画を立案し、目標売上高・利益を確保するために
 必要な新商品の開発計画(種類数、価格帯、など)を具体的な根拠を示して提案する。

〇そして、企画した商品を生産管理が実際の製造工程で作っていくという密接な関係の中で、
 決められた情報を約束された期日までに正確に伝達する

■概要

仕事が増えるから会社が成長します。
しかし、成長している会社には部門間での仕事の連携ができないと売上は上がっても、
利益は確保できずに【忙しいが我が暮らし楽にならず】となります

自社の仕事の基本サイクルを作成して各部門の役割・価値を確立します。
そして、各部門毎に他部門との連携のポイントを設定していきます

実施テーマ実施方法関係担当者
①仕事の基本サイクルの説明マイスターが内容骨子を説明経営者、役員、幹部
②仕事の基本サイクルの検討、決定全社的に仕事の基本サイクルを検討、決定(現状、将来構想に基づいて)経営者、役員、幹部
③各部門の役割・価値の叩き台を検討、決定各部門の役割・価値の叩き台を検討、決定各部門単位
④各部門の役割・価値の検討・決定各部門の役割・価値を経営者、役員、幹部に説明し、検討・決定を行う経営者、役員、幹部
⑤部門間連携のポイントの検討・決定部門間連携のポイントの検討・決定経営者、役員、幹部

■進行形式

マイスターが一緒になり、各部門単位で検討し構築していきます

■期間

2ヶ月間


■自社の仕事の基本サイクルが明確になります
■各部門の役割・価値が明確になります
■部門間連携のポイントが明確になります
■特定の人、部門による業務オペレーションのヒューマンエラーが減少します
■部門間連携が可能になり、調整機能が発揮でき利益確保につながります