コンサルテイングアプローチ① 経営基盤力
テーマ【わが社の業績悪化予兆と防御策】
コンサルテイングテーマのポイント
■会社は潰れるようにできている
倒産件数 《景気上昇期》
・バブル (1987年 )…12,600件
《景気後退期》
・リーマン(2009年)… 13,300件
・コロナ (2022年)… 6,800件
倒産要因は環境変化によって違うがいつの時代でも倒産は起きます
■倒産軌道の症状(基本的なパターン)
《初期症状(黄色信号)》
①粗利益率低下 ②経費過剰(経費生産性低下) ③在庫過剰 ④資金繰り悪化 ⑤損益分岐点操業度悪化
《警戒症状(赤信号点滅)》
⑥回転率悪化 ⑦経営生産性悪化
《末期症状(赤信号)》
⑧借入限度超過 ⑨不良債権発生 ⑩累積赤字・債務超過資金繰り限界
■フェールセーフシステム(この問題が発生したら、この手を打つ)
フェールセーフは鉄道の保安機器に共通する最も基本的な思想であり、
装置は必ず壊れることを前提とし、故障時や異常発生時でも、安全に動作させるようにシステムを構築する設計手法
例えば、踏切遮断機が故障した場合は重力により自らしゃ断かんが降りてくる(自重降下)機構により
踏切通行者の安全を確保していく事です
■自己治癒力経営
人間には自然治癒力という素晴らしい力があります。
風邪ひいたら暖かいものを食べ、十分な睡眠時間を取れば体は元に治っていきます。
しかし、残念な事に人間が運営する会社にはこの自然治癒力がありません。
会社の業績は悪くなったら一気に悪くなっていく傾向が強いのが現実です。
会社で治癒力を発揮する為には、現場で発生する問題の予兆要因をチーム全員が理解し、
その発生時を見逃さずに発見し、問題予兆を共有し解決策を講じていく事です。
■わが社の業績悪化予兆と防御策
業績が悪化する時には必ず、現場でその予兆となる現象があります。
自社の業績が悪化する場合は現場でどのような事が発生すれば、悪化するのか?
その傾向と対策を全社員に見える化をして、
早期発見・早期治療が出来るように対策を構築する事がポイントになります
現場で行うコンサルテイング方法
■概要
わが社の業績悪化予兆と防御策を過去のクレームや業績悪化時を分析して、その症状と対策を構築していきます
業績悪化予兆の問題をピックアップする事で、全社員に問題の共有化と見える化の促進につながります
問題の共有化と見える化を促する事で問題の早期発見が可能になり、早期対策が可能になります
実施テーマ | 実施方法 | 関係担当者 |
①倒産軌道の内容説明 | 倒産軌道の内容を理解してもらいます | 幹部 |
②実例業績悪化企業の改善実習 | 実例の業績悪化企業の改善対策を通して理解を深めてもらいます | |
③わが社の業績悪化予兆を考える | 現場で発生する自社の業績悪化予兆を考えてもらいます | |
④わが社の業績悪化予兆の防御策の検討・作成 | 自社の業績悪化予兆に対する防御策を検討 | |
⑤わが社の業績悪化予兆と防御策の説明 | 作成したわが社の業績悪化予兆と防御策を全社員へ説明 | 全社員 |
■進行形式
①~② マイスターが説明して検討していく
③~⑤ マイスター主導で展開
■期間
3ヶ月間
コンサルテイングテーマの効果
■会社は潰れるようにできている意識を持つ事で危機意識が生まれる
■現場でやらなければならない事、やってはいけない事が明確になる
■経営視点の幹部が育成できる
■自社の経営運営ノウハウのレベルが向上
■問題に対して早期発見・早期治療の視点が構築できる