コラム

仕事の知恵袋

2018年6月21日◆ ◆ 基本動作を考える ◆ ◆

朝起きたら、必ず顔を洗う・・・・

■基本動作をよく理解している会社は少ない
 
基本動作とはよく聞く言葉であるが、しかし、その意味合いをよく理解している会社は少ない。規則性の仕事を円滑に進めるインフラが基本動作である。           
仕事の70%はルーチンワークと呼ばれる規則性・繰り返しの業務で、30%の仕事は創造性の仕事(体験・経験・知恵等を活用して行う仕事)。基本動作に該当する仕事は70%はルーチンワークです。だから、基本動作を守らないと業務に支障をきたすようになる。
 
■出来ないと組織人になれない業務上の基本動作
 
業務上の基本動作とは、すべての職場で出来なければ仕事にならない基本的な動作である。この業務上の基本動作を出来るようにする為には、まず基本動作の内容・意味をよく理解する事で必要。
例えば、『報告・連絡』とあるが『報告』と『連絡』は違う。
●連絡とは事実を正確に伝える事ある。
●報告とは事実を正確に伝え、その対策まで考えて伝える事である。
多くの会社で見受けられる報告は事実を正確に伝えるのみで連絡で対策が入っていないケースが多い。基本動作そのものの内容は難しくないが、基本動作そのものの意味・方法を知
らないから、出来ていない事が多い。
 
■業務上の基本動作の種類
 
押えるべき視点は【人の動き方・動かし方の基本をつくる観点】から基本動作を考えることである。
◆P(プラン)計画に関する基本動作
・朝礼 ・会議 ・ミーテイング
◆D(ドウ)実践
・指示命令 ・行動計画
◆C(チェック)出来栄えの確認
・決定事項遵守 ・報告連絡相談
◆環境づくり
・整理整頓 ・挨拶 ・問題点解決 ・習慣づくり ・判断基準
このようにどこ・職場でもやらねばならないのが業務上の基本動作である。
 
■何故、基本動作が出来ないのか?
 
それは体得する迄、意識の継続をさせないからである。朝起きたら、必ず顔を洗う。意識して顔を洗う事ない。それは生まれてから何万回と繰り返したから、無意識に出来るのである。これは『体得』しているからである。体得とは体がその動作を覚えており、何も考えずに出来るレベルである。多くの中小企業では会社の基本動作の内容を・やり方が決められておらず、且つ統一化されていない。社員各自のやり方がバラバラだと基本動作は個人のものでしかなく、定着しない。基本動作は体得するまでは意識の継続をしなければやらなくなる。その為には環境整備が必要となる。
 
■基本動作推進の環境づくり
 
社員各自のする事がバラバラだと、基本動作は個人のものとしか定着しない。その為には会社・部門として、やり方を決める事が重要である。例えば、報告を実施するときに必ず問題となる点は
 
・何について報告するかが決まっていない
・報告するタイミングが統一されていない
・報告するテーマ・内容が統一されていない
・報告の仕方が統一されていないである。
 
つまりやり方が決まっていないから起こる現象である。
                                                                                                               
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◆ 今回のまとめ ◆
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仕事のインフラを整えるのが基本動作の役割で、働きやすい職場を作る発想で基本動作定着方法を考える
 
ご参考にしてください。

  以上
 
 
                                 マイスター・コンサルタンツ株式会社
           代表主席コンサルタント 小池浩二
 

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