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仕事の知恵袋

2018年3月8日◆ ◆ 社長を苦しめる幹部の公私混同  ◆ ◆

役職パワーの威圧は意味がない・・・

■幹部の公私混同
 
中小企業の社長は厚い。
創業以来共に頑張ってきた幹部は権限委譲、公私混同の是正、公開経営等の
運営方法の変化に対応出来ない事が多い。成長企業になるほど、元気な能力の高い中堅・若手が台頭してくる。情に厚い経営者は我慢強く辛抱するが、中堅・若手社員の目が気になり日々悩む。
よく、経営者の公私混同といわれるが、幹部にも公私混同がある。それは経営者を経営者と見ずに、個人の人間・オヤジと見る視点である。会社規模が30人を超え始めると経営者は法人の代表としての振る舞いを心掛けないと会社運営に歪をきたす。
 
■役職パワーの威圧は意味がない
 
個人の人間としては解るし許せるが、法人の代表としては許せない事が多発するのである。変われない幹部は『うちのオヤジは解ってくれるはずだ』と思う。しかし中堅・若手社員から見れば、理解出来ない事を実際やっている事が多い。あるA役員もそうである。その会社は店頭公開を目指す勢いのある会社であった。A役員は営業総括の立場であったが、自分の立場を守るために架空売上・不良売掛金の多発、全社的に業績が不振の時には社員に自
社製品を購入させ、売上を上げていた。
ある時、全社の研修会が宿泊であった。2日目の朝、前日飲みすぎで1人だけ寝坊して朝食時間に遅れた。全員が白い目でA役員を見つめた。会社が小規模の時は役職パワーで威圧できるが、1人の人間同士になればそんな物使い物にならない。
創業以来、社長共に頑張ってきた役員であるが、社長がその処置を誤った為に優秀な社員は次から次に辞めて行った。
 
ご参考にしてください。
                         以上
                           マイスター・コンサルタンツ株式会社
                           代表主席コンサルタント 小池浩二
 
 

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