コラム

仕事の知恵袋

2017年6月10日◆ ◆ 業務の9割を仕組化すれば会社は成長する ◆ ◆

仕組み化で過去最高の売上高を達成したA社・・

■売上高前年比118%伸ばす無印良品のケース
 
昨年ぐらいから業績を上げている、上がりそうな会社の共通特長はキチンとした仕組みがある事である。
無印良品を展開する株式良品計画はすべての業務の9割を仕組化としている。
【無印良品の売上高成長軌跡】
259,655百万(前年比118%)・307,199百万(118%)・332,581百万(108%)と成長させ、営業利益も同じように成長している。
無印良品の仕事の仕組みに対する考え方は
○シンプルに仕事が出来る仕組みがあれば、ムダ作業がなくなる
○情報を共有化する仕組みがあれば、仕事にスピードが生まれる
○経験と勘を蓄積する仕組みがあれば、人材を流動的に活用できる
○残業が許させない仕組みがあれば、自然と生産性が上がるとしている。
 
そのうえで、
◆努力を成果に結びつける仕組み
◆経験と勘を蓄積する仕組み
◆ムダを徹底的に省く仕組みが必要であるとし、チームの悩みを仕組みで解決する事がポイントとしている。
このチームの悩みを仕組みで解決するは、組織運営の要諦でもある。中小企業若手社員の仕事のやり方は、自分の困っている事、悩んでいる事の解決策を知っている人を探す事から、始まっているといっても過言ではない。
 
仕組化のメリットは
○知恵を共有できる
○上司の背中を見て育つ文化との決別が図れる
○チームのメンバーの顔の向きを揃えられる
○仕事の本質を見直せるであり、組織の体質を変え、働く人の意識を変える為の重要施策である。
 
■仕組み化で過去最高の売上高を達成したA社のケース
 
人材派遣業を営むA社は、昨年10月に営業関連の中堅社員が5名辞め、中途営業社員を12・1月に5名採用しました。この会社の繁忙期は3月ですが、この新体制で繁忙期に臨みましたが、過去最高の売上高を達成したそうです。
この会社の社長・専務の話によると、組織で売上を上げるシステムのレベルが上がり、それを忠実に実行しているから成果が出たそうです。勿論、仕組みのレベルを上げても、それを確実に実行しないと成果はでません。仕組みを作り、実践段階なると、ベテラン社員が自分の能力に会社の仕事を合わせる逆転現象体質がこの推進を邪魔する事が多い。
改善とはベテランしか出来ない業務の排除でもあり、誰もが出来る業務の組立てが業務改善の前提条件でもある。
この会社もこのレベルに達する為には、多くの試み、失敗を重ねてきました。最大の試みは新卒採用を数年に渡り、10名前後採用してきましたが、定着化が図れずに辞めていきました。それ以外にも外国人雇用の積極的に行ってきましたが、なかなか難しく、成果は上がりませんでした。
そのような経験を経て、結論を出した一つの考え方が、【人には、自分の希望する道があり、その過程の一里塚で我が社に貢献してくれれば、ありがたい】との考え方になったそうです。
その発想から、組織で売上を上げるシステムの構築となったわけで、簡単に言うと誰がやっても、ある一定の売上高を出せる為の条件を創り出した事がポイント。
これが上手くいくと
・システムを構築し、維持改良する人(文字通りの幹部)と
・オペレーションを動かす人(新人デモも可能)になり、業務コストは低くなり、収益性は上がります。
 
 
以上
 

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