コラム

仕事の知恵袋

2020年4月2日◆ ◆ 我が社は今、何をすべきか! ◆ ◆

スタートの合図を出すのは経営者の仕事・・・

■環境に適合した者が生き残る

想定外の事が起こる複雑系社会の到来であるが、起こりすぎでもある。
今回のコロナ感染経済停滞は、リーマンクラスの100年に一度といわれる経済危機環境であり、経験した事が少ない。
 
しかし、この環境変化で企業によっては、売上高が前年同月の250%アップの会社もあれば、60%になっている企業もあり、リーマンとは様相が違います。
強い者が生き残るのではなく、環境に適合した者が生き残る。これは種の生存原則である。氷河期の環境変化で恐竜が生き残れなく、ミミズが生き残った事を観れば解る。企業を取り巻く環境も世界情勢・国内情勢・経済環境・業種を取り巻く環境・自社環境変化等を敏感に察知し、それに適合出来るか否かはひとえに会社の寿命を意味する事になる。
 
■経営者は4?6月の業績決定要因を絞り込み、社員に理解させよ
 
『業績決定要因』という考え方があります。
今期・半期・3ヶ月・今月の業績を決める最大の行動ポイントは一体なんであるかを探りだし、理解させ、徹底させる事です。この業績決定要因が分かりにくい状況には、なってきています。(ただ、マスク2枚配布がこれに該当するとは思えないが・・)
会社舵取りはエース人財は経営者であり、経営者の考え方をトップダウンで細部まで浸透させないと戦う準備が出来ない。ある意味、経営者としての力量が試される事になります。我が社の4月?6月までの業績決定要因はこれである。それを具現化する為には『営業はこれ、製造はあれ、管理はそれをやれ』と事細かに『やるべき重点方針』を明示すべきです。
 
会社の運営方法は全社員参画型が基本だが、『何を・どのようにするのか?』に具体的にスタートの合図を出すのは経営者の仕事。これが指示命令です。特に、テレワークや時差出勤等で全員が一同に揃いにくい状態ですので、その周知方法も工夫が必要ですが、この部分を抜け落ちると組織が空中分解していく可能性もあります。中小企業の成長要因の一つは『一体感』です。
 
 
■ファイト・オア・フライト
 
心理学用語で、【ファイト・オア・フライト(挑戦か逃走か) 反応】というものがあります。
ストレス、挫折や苦悩に直面した時、その問題に”挑戦する”と決断すると、人間のあらゆる機能はフル回転して、ホルモンの分泌、ブドウ糖、酸素を多量に送り出し、筋肉などは最大限の力を発揮して”火事場の馬鹿力現象”が起こるといわれます。
 
反対に、その問題から逃げる、出来ないと決めると、自律神経の働きによって、ホルモン等の低下や生命力まで減少して、腰が抜けたり失神することもあるとされています。
 
今回のコロナ感染経済停滞のようなケースを経験した人は殆どいません。わからないし、恐怖さえ感じます。しかし、会社は姿・形は変えても生き続けなければなりません。先ずは6月まで『流動性の確保』がベースになりますが、経営者・後継者・役員・部門長層の方々を中心に挑戦すると気概で頑張っていただければ幸いです。
 
 
ご参考にしてください。

   以上
 
 
                                 マイスター・コンサルタンツ株式会社
                                    代表主席コンサルタント 小池浩二
 

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