コラム

仕事の知恵袋

2019年6月16日◆ ◆ 人材確保で注目されているマーケット ◆ ◆

会社を辞めたOG・OBのリストを作成・・・

■アルムナイ制度
 
『仕事はあるのに、人がいない為に対応が出来ない・・・』
『終身雇用制度を維持する為には、政府の支援がないと出来ない・・・』
『人を採用するのにコストがかかりすぎる・・・』
 
人の採用に関する問題はきりがなく、中小企業においては深刻である。最近の人材確保で注目されているマーケットはいくつかあるが、その中でアルムナイ制度があります。アルムナイ制度とは、自社からの退職者を再雇用する制度で、「出戻り制度」や「カムバック制度」。自社の風土を理解している人材を再雇用することで、採用の失敗を回避し、即戦力として活躍してもらうことが期待できる。外資系企業では一般的な制度でしたが、昨今の人材流動化と人手不足に伴い、日本でも注目され、中小企業でもトライしている企業もでています。
 
■一考する価値
 
自社の仕事の技術があり、風土・価値観をよく知る熟知したアルムナイが戻ってきてくれたら、即戦力になります。ある会社は、会社を辞めたOG・OBのリストを作成し、近況調査にとりかかっています。
 
例えば、全くの新人を採用した場合
●採用経費
●育成経費(基礎ができる1年間)
●一定技術修得までの人件費(入社2?5年)のコストはいくらかかりますか?
 
日本に、出戻り(産休でなく)の文化は馴染みが薄く、会社を去る人間に対して「はい、さようなら」とするだけでは、会社にとってはデメリットしかない時代に変化しています。急激な時代変化に伴い、今迄の常識概念が邪魔する事が度々あります。例えば、店舗型ビジネスは大きく様変わりしている。金融機関のビジネスがネットにシフトすると、一等地の路面店は必要ないし、外食チェーンもデリバリーの割合が高まれば、裏通りの方が賃料的には採算が合う。 すでに都内では、主要交差点のビルから銀行、ファミレス、書店といったテナントが相次いで撤退し、風景が一変しているケースがある。本題に戻りますが、会社を辞めた人に対する様々な思いはあるかもしれません。また、企業風土として馴染みが薄いかもしれないが、一考する価値はある人材確保のマーケットです。
 
ご参考にしてください。

                                                                                 以上
 
                                                                                         マイスター・コンサルタンツ株式会社
                                                                                          代表主席コンサルタント 小池浩二
 

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