コラム

仕事の知恵袋

2018年12月24日◆ ◆ 意味を持たない時代 ◆ ◆

景気が良いとか悪いとか・・・

仕事は国・地域を選ばないが、会社を選ぶ時代に入っている。
マーケテイングは経営全般に関わる重要な経営機能で、わかりやすく考えると勝てる土俵を見つけ出し、戦う武器・戦い方を決めて、勝つ為の条件を整えて戦う事にポイントがある。
特に弱者である中小企業は、強者であるトップ企業の真似をしていたずらに戦線を拡げるのではなく、自社の得意分野に特化して戦う弱者の戦略が基本で、基本形は以下の通り。
 
●一点集中・・・攻撃目標をひとつに絞り、強者の弱点を重点的に攻める
●土俵を変える・・・強者が手を出せないカテゴリーで戦う
●接近戦・・・強者に先んじて、顧客ニーズの把握や顧客への接点強化を図る
●局地戦・・・スキマ・ニッチ市場に競争の場を特化させる
●陽動作戦・・・従来パターン以外の方法で、強者を出し抜く
●グッピー戦・・・より弱い者を叩く戦略
戦略は勝つ事を前提に戦わないと経営資源の乏しい中小企業では、一敗が経営の命とりになる危険性がある。このやっかいな環境下でも、昨年から成長している企業も多く出ており、その特徴を幾つか記します。
 
〇MADE BY JAPANの企業
?必要な物を
?適正な場所で作り・仕入
?最も求められるマーケット・顧客に日本品質で提供している企業
 
〇ターゲット絞り込み企業
ライバル・顧客を絞り込んで、徹底した戦い方ができる会社
 
〇中堅社員が活躍している会社
?現場業務では中心の役割
?チームを動かすマネージメント業務の一役を担う
?学ぶ意識の高い集団
?自分と会社の将来に未来を感じる中堅社員が多い会社
 
〇捨てる事が出来る会社
?既存業務の20%を捨てられる会社・チーム・人
?必要のない物の見方・考え方を捨てられる会社・チーム・人
 
〇高付加価値企業
会社の価値を料金以外に求める会社。
御社は高いけれど、〇〇〇があるから利用させてもらいますと云わせる会社
 
〇異能力企業や異能者と共にアライアンスが組める会社
?自社完結型方式ではなく、足りない機能はアライアンススタイルで行う事に
違和感のない会社
?外国人・高齢者・子育て復帰の主婦が働ける会社
 
上記の内容は、平成30年の年始に今年のキーワードは会社の生存分岐点ですと提案させていただいた一部です。
年末年始によくある大予測の
〇景気が良いとか悪いとか・・・
〇うちの業界は成長するとかしないとか・・・
〇自分のエリアの経済発展があるとかないとか・・・
そのような事は大した意味を持たない時代になったのが、現在。会社の生存分岐点の視点は表面上の事ではなく、会社自身の
 
〇アイデンティティ(生存価値)
〇勝てる土俵の位置づけ
〇戦略の質とその展開現実度
〇社員のやりがい体感度に関する本質的レベルとその取組みへの真剣度がポイントになります。
 
             
              以上
 
 
                      マイスター・コンサルタンツ株式会社
                      代表主席コンサルタント 小池浩二
 

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