2017年3月6日◆ ◆ コストは効果の出るものにかける ◆ ◆
コストはかかるものではなく、…
■固定経費を吸収する分岐点
『ムダ・ムラ・ムリ」発見と排除は業務改善と経営の見える化が不可欠。
この「ムダ・ムラ・ムリ」には
〇既に認識しているが、うまく対応できずに発生している「ムダ・ムラ・ムリ」
〇その存在が認識されていない「ムダ・ムラ・ムリ」
の2つに分類することができます。
問題になるのは、存在が認識されていない「ムダ・ムラ・ムリ」です。
■潜在化しやすい「ムダ・ムラ・ムリ」の特徴
≪慣例化している業務≫
当初は目的を達成する為に必要だったものが、次第にその業務を行うこと自体が
目的化している業務
≪担当者が頻繁に変更される業務≫
多くの担当者が引き継いできた業務は目的が曖昧になりがちで、無意識に慣例化している業務
≪特定の人しか理解していない業務≫
特定の人にしか分からない業務は、業務上の問題を指摘できる体制を整えない限り、誰からの批判も受けずに聖域業務となる
■労働生産性
巷では労働生産性を如何に向上させるかに注目が集まり始めている。
労働生産性とは、社員一人当たりの粗利益額(月間)で考えるとわかりやすい。
キーワードは
・売上高 ・原価率 ・社員数となり、労働生産性アップの基本対策は3パターン
≪パターン 1≫
〇売上高・・上昇 〇原価率・・同じ 〇社員数・・同じ
≪パターン 2≫
〇売上高・・同じ 〇原価率・・減少 〇社員数・・同じ
≪パターン 3≫
〇売上高・・同じ 〇原価率・・同じ 〇社員数・・減少
パターン1・2はわかりやすい。
しかし、業界TOP企業はパターン3で労働生産性を上げようとしている。
【日清食品の事例】
日清食品は7日、滋賀県栗東市の滋賀工場内に575億円を投じて新工場「関西工場」を建設すると発表した。
「次世代型スマートファクトリー」を目指し、あらゆるものがネットにつながるIoT技術を駆使し、人の手を極力経ずに生産する工場を目指す。
現在の工場に比べ省人化は50%以上となる見通し。異物混入など食の安全に対してもIoT技術を使ってトラブルを回避する方法を確立する考えだ。(日経電子版より)
業務改善の目的の一つは、いかに労働時間を短縮して生産性を上げる事であり、「コストはかかるものではなく、効果の出るものにかける」という視点が必要となっている。
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