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2016年12月26日 ◆ ◆ 技術革新という戦略 ◆ ◆


2017年以降で非常に重要な…

 

車の自動運転化が進むと、ドライバーの運転が楽になったり、運転の必要性がなくなるだろうが、一体どれだけの仕事に影響が出るのだろうか?

■自動運転の影響でタクシー業界の人件費が下がるようになれば・・・

〇タクシーの運賃は低価格になるのでタクシーの利用率が上昇する

〇そして、ただ自動車を使いたいだけの人はタクシーを多く利用し、自動車を所有する必要性がなくなっていく

■車両所有の必要性が薄くなれば・・・

〇そのステータス性も弱くなるので高級車が売れなくなる

〇駐車場の必要が無くなり、特にコイン駐車場は使われなくなるだろうし、都市の不動産価格にも少なからず影響が出るかもしれない

■自動運転はトラブルの少ない車両になり、車の稼働率が上昇していけば・・・

〇車の故障が減り、自動車整備士や整備工場も減っていくだろう

〇自動運転で事故が減るなら、信号も標識もいらなくなるから、それらを製造していた会社もなくなるかもしれない

〇年度末に行われる工事の誘導員も必要ないかもしれない

■車を購入する人が少なくなれば・・・

〇車両ディーラーも少なくなる

〇中古車も出回らなくなるので、中古車ディーラーも減少する

〇車をステータスとしないならば、所有欲もなくなるので、車用品店が売れなくなる

■車が売れなくなれば・・・

〇鉄鋼関係は大きな顧客を失うようになる

〇自動運転が当たり前になると、車両レースに対する興味が薄れるかもしれない

〇もし興味が薄れたなら自動車評論家もいなくなるかもしれないし、雑誌関係の出版社は需要が減少する

【引用;古本屋 エイジロメンより】

■技術革新が戦略に

2016年11月にJR東日本は、概ね20年後をターゲットにした技術革新の実現に向け、「技術革新中長期ビジョン」を策定しました。

本格的な人口減少時代を迎える中、IoTやビッグデータ、AI等の進展は目覚しく、サービス、モノづくりなどあらゆる業界において「第四次産業革命」と呼ばれる大きな変化が起きようとしています。

従来の発想の枠を超えて「モビリティ(出発地から目的地までの顧客の移動)革命」の実現をめざすとしており、

○「安全・安心」

〇「サービス&マーケティング」

〇「オペレーション&メンテナンス」

〇「エネルギー・環境」の4分野において、JR東日本グループのあらゆる事業活動で得られたデータからAI等により新しい価値を生み出すとしている。

大切なことは【技術革新が戦略に組み入れられている事』である。

従来までは、技術革新が先に起こり、それに合わせた形で戦略が構築されていた。

だから技術革新は外部環境のテーマで考えていたが、現在は技術革新と同時に戦略がセットになってきている。

そして、あらゆる分野・カテゴリーでこの技術革新の大きな波が起きており、2017年以降で非常に重要な戦略キーフアクターになっている。

 
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