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2016年11月28日 ◆ ◆ 他がやらない事を徹底して成長する企業 ◆ ◆


『他がやらない事をやる』のは何故?

 

■型破りの創業10年感謝祭

『他がやらない事を徹底してやる』

これを口癖にしている創業10年・年商30億の企業が創業10周年感謝祭を行いました。

その場所は後楽園ホールです。

後楽園ホールはご存じの方もいると思いますが、『格闘技の聖地』と言われる場所です。

この創業者は創業10周年感謝祭で、本物のプロレスラー(元横綱の曙さん達)とプロレスの試合を行いました。(もちろんこれ以外の催物もありました)

この創業経営者は学生の時から、プロレスをできるように鍛えているから、このような事が出来たわけです。

これも他の企業が出来ない事をあえて選んで、実行しているそうです。

この会社の仕事は、自動車関連業種で新車販売をしています。

メーカー系列デイーラーではないので、差別化の為に多くのメーカーの新車をユーザーに安く提供する方法を考えており、例えば、新社会人には【出世払いプラン】と名付けて、購入1年後から支払いをスタートさせる商品を作ったりしています。

また、レンタカーを1時間当たり100円で使用できるシステムも開発して、全国に800店の代理店・FC店を有している年商30億・社員50名の成長企業です。

この会社の『他がやらないサービス』の原点は顧客の声から創りあげています。

顧客からこんな事はできないの?と言われれば、出来る・出来ないは別にして、とりあえず検討するそうです。

他がやらない事をやる事の重要性は、誰でもわかる事です。

しかし、それを現実に実行する事が素晴らしいわけです。

■目的と目標の違い

目的とは、目標に対する「何故?」の事といわれます。

目標・・・他がやらない事をやる。

目的・・・『他がやらない事をやる』のは何故?

それは、後発企業として生き残る為です。

杉浦健 著書『スポーツ心理学者が教える「働く意味」の見つけ方』で以下の事が書かれています。

設定した目標が高ければ高いほど、途中で何度も躓いたり、壁にぶつかったりする場面が訪れ、そのたびに「何故自分はこんな大変な思いまでして100点を取ろうとしているのだろうか?」と自分に問いかけることになります。

そのときに納得できる答えが出てこなければ、それ以上頑張る気は起こらない。

これが目的の明確化となるそうです。

実際、杉浦健氏が分析・研究したトップ・アスリートや一線のビジネスパーソンは皆、自分たちの仕事や目標に対しての「何故」が明確だったそうです。

言い換えれば、目的や意味が自分の価値観や本質に深く根ざしたものであれば、あるほど、大きなエネルギーが発揮でき、より高い成果につながるといえます。

この創業10年の成長企業はこの目的が明確になっており、このぶれない軸を徹底して行っているので、成長しているわけです。

以上

マイスター・コンサルタンツ 代表 小池浩二

 
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