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2016年6月27日  ◆ 倒産軌道の入り口に立つ警鐘 ◆


薄利多売の経営は・・・



薄利多売の経営は、少しの変化で壁につき当たる。

やはり適正利益を確保する事が、経営の本来のあるべき姿である。

この適正利益の視点はいくつもある。

例えば、

・業界平均と比較して適正か?

・自社の計画と比較して適正か?

・自社の収益構造を考えると適正か?  etc

この確保したい適正利益が取れない要因は、自社の商品力が弱くなっている事を示している。

商品力とは、次の2点から見ると分かりやすい。

◆商品力(1)・・・粗利益率

粗利益率は商品力・販売力を示す指標であり、粗利益率が低下する事は、競争力が弱くなる事であり、値引販売の結果等でもある。

自社の定番商品、ロングセラー商品の粗利益率の変化を押さえる必要性がある。

◆商品力(2)・・・売り方と資金回収

商品力を簡単に見分けるには売り方と資金回収を見ると理解できる。

強い商品力は【現金を前金でもらう】売り方と資金回収ができる。

次に強いケースは、【現金で商品引替え】の売り方と資金回収になる。

商品力が弱くなれば、【手形払い】になり、そして【手形サイトが長くなる】

そして、次の段階になると【リベートの要求】、【接待要求】に変化していく。

商品の売り方と資金回収がどの段階なのかを確認する必要性もある。

特に、粗利益率低下、粗利益高低下は倒産軌道の入り口に立っている認識を持ってもよい警鐘である。

 
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