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ライバルへ宣戦布告

【解説】
  成熟化社会に縮小社会。そして供給が需要を20兆円上回る需供バランスの悪化によるデフレ経済。
  簡単に観ると、商品を提供する法人が多すぎる事を意味する。
  そこで、必然的に出るテーマがライバル対策。需要100に対し、業者が10。これが需要80に減っても、業者が10であれば、どこかが落とされる。つまり、ライバル対策とはシュア争いともいえる。
  タマホームという住宅会社がある。木村拓也さんをCMに起用して、有名になっている急成長会社。最新のCMでキムタクが『ハンバーガーいくら?』と聞くと、店員が『50万円です』と答える。本来なら、考えられない金額。このCMの最後に『住宅は適正価格で買いましょう!』とアナウンスしている。つまり、『他の住宅会社は異常に高い価格で販売している。その点、タマホームは適正価格で家を販売しているので、安心して購入ください』と訴えている。
  これは日本には、珍しい比較型のCM。
  明確にライバルに対し、宣戦布告している。戦いの行方はこれからだが、主張する事で、顧客・同業者をリードしている事は事実である。

 
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