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2014年3月31日 継栄イズムシリーズ③ 【経営の王道は継続して栄えること】



経営者の方が経営者になられた動機、理由は人それぞれ。

しかし、現在経営者であることには変わらない。

何らかの業種・地域を責任者が、経営者。

経営者の出身畑を考えると圧倒的に多いのは営業出身。

販売なくして事業なしは経営の基本中の基本だから、必然的に営業出身の社長が多くなる。その次は製造畑の社長。

つまり、商品を販売する技術、物をつくる技術に長けている方は創業者になって、獣道を見つけては走り、広げていくことが出来る。

結果、会社は10年間で生き残る確率が20%とも30%とも言われる難しいハードルを何回も何回も乗り越えることができて、今日がある。

しかし経営者の仕事を考えた時に物を売るだけの技術、物をつくるだけの技術だけではいけない。そこに必要なものが経営の技術である。

経営の王道は継続して栄えることで、良いときもあれば悪いときもある。

より良い状態を如何に長く継続させるか、悪くなる状態を如何に早く察知し、脱却できるかはその企業が持つ経営技術の差であると確信する。

人間には寿命があるが、会社に寿命があってはいけない。

勿論、当事者は倒産させたくて倒産させる人はいない。

会社は潰れるように出来ている事を前提に、どのように潰れない条件を整えていくのかを考えて、会社運営をやるほうが良い。

バブル崩壊、神戸大震災、リーマンショック、東日本大震災と大きな節目があり、その節目毎に企業の打つべき対策が急変してきた。

右肩上がり終焉のリストラ、大企業優遇の公的資金、打つ手が決まらないスピードで変化し続けたグローバル激震波、根底の価値観が飛ばされた大震災。

それでも、しっかりと根を張り、強く生きている会社には基盤の強さが外部影響を吹き飛ばす頑丈さがある。

今まで25年、経営コンサルタントとして、1000社以上の中小企業と関わりを持たせてもらい、王道を追及する会社は強い事に気づかされる。

経営の王道は継続して栄える事。

このテーマをこの先の25年も追い求めていきたい。

ひとつの事を50年やり続ければ、きっと何かがわかると信じて・・

 
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